オイル。

2003年8月23日
野田秀樹の『オイル』をDVDで見る。

友達がくれたの。(ありがとーね)


うーーーーーむ。

いままで見た野田の作品の中で、これは一番直接的にメッセージをたたきつけてるかなあ。

露骨なアメリカ軍事主義批判ですね。
天皇制批判の方は、古事記がらみだからまだすこしソフトだけど。
ソフトといってもかなりはっきり台詞にしてたしね。

こういう要素が全然ない、ただわけのわからない芝居だったら、わたしは野田の芝居を好きにならなかったと思うので、そういう意味ではいいんだけど。

問題は、美しくないのね。舞台イメージが。

『雁作桜の森の満開の下』なんかは、こう、ぞっとするくらい綺麗なんだよ、イメージが。
『パンドラの鐘』も綺麗だった。
そしてそのイメージを支えているのは、「愛」だと思うのね。
どっちも悲恋なんだけど、それに、なんていうかけして生産的な愛でもないんだけど、それでも「愛」があったんだよな。

今回の舞台はそれがないなあ。
もっとも家のテレビでみたから、かなり魅力が半減してはいると思うけどね。

役者さんはがんばってたと思う。

松たか子も藤原くんもよかった。

脚本がちとね、うん。直球すぎたとおもいます。

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