やられた、、。

2003年6月29日
清水玲子の新作『秘密』2巻。

2話とも泣いてしまった。

特に後半の。すごい。

動物ネタと虐待ネタ。
ああ、両方弱いのにっ。もう、号泣だったじゃないかっ。

ああ、痛い。
フィクションとわかっていても、痛すぎて〜〜〜。

とくに、絹子が痛い。

わたしがこの事件に関わっている立場だったら、
間違いなく彼女の減刑と精神的治療のために戦うだろうなあ。
つまりはこの作品の主人公たち、警察側とは反対側に位置することになる。

でも彼女に殺された全盲の少年と盲動犬のこと思うと、彼女は裁かれなきゃいけないのかもしれない。

清水玲子のすごいとこは。

そのどっちにも偏ってないとこ。

父親に性的虐待うけて、精神を病んじゃう絹子も。
その絹子に殺された、家族や罪のない男の子たちも。
罪をかぶって死刑になる父親も。

みんな、痛い。

それをそのまま表現してて、主張してないところがすごい。


主人公青木と、薪の、微妙に淡い同性愛的な雰囲気が、お話の痛さを微妙に救っているのも秀逸。

『輝夜姫』より、わたしは好きかな。

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