あらためて

2000年11月12日
再開〜。

トリイ・ヘイデンの「ひまわりの森」を読了しました。
第二次世界大戦の後遺症から精神を病んでいる母と家族のたどる運命を、娘の視点でかいた作品です。
トリイの作品はすべてノンフィクションに近い上、女性であり、自分に子供はなくても母性本能の強い私には、きつい内容のものが多いのですが、、、。
今回のは特に、、、。
主人公の母が背負わされたものを想像すると、自分のことのようにショックでした。
、、、、、、どんなに深い夫の愛も、どんなに深い彼女自身の家族への愛も、彼女を救うことができなかった。
戦争の名のもとに行われた性暴力は、性質が性質なだけに、大虐殺のように記録に残りにくいです。
ですが、戦争というものがいかに人間の本質をゆがめてしまうか、もっとも如実にかたっている事実のひとつだと思います。

トリイの読者は圧倒的に女性が多いだろうけど、ぜひ男性にもよんでほしい作品だと思います。

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